原因不明の腰痛は筋拘縮の可能性があります
院長厚生労働省のHPに掲載されている「腰痛対策」以下の文言があります。
医師の診察および画像の検査（X 線や MRI など）で腰痛の原因が特定できるものを特異的腰痛、厳密な原因が特定できないものを非特異的腰痛といいます。ぎっくり腰は、椎間板（ついかんばん）を代表とする腰を構成する組織のケガであり、医療機関では腰椎捻挫（ようついねんざ）又は腰部挫傷（ようぶざしょう）と診断されます。しかしながら、厳密にどの組織のケガかは医師が診察しても X 線検査をしても断定できないため非特異的腰痛と呼ばれます。腰痛の約 85％はこの非特異的腰痛に分類されます。通常、腰痛症と言えば非特異的腰痛のことを指します（図 2-1-2）。
（外部リンク：厚生労働省HP（腰痛対策）より引用）
常識くん特異的腰痛と非特異的腰痛とは具体的に何になるのでしょうか？
院長特異的腰痛は、診察、検査（レントゲン、MRI、CTなど）で確認できるもの、非特異的腰痛は、確認できないものとして分類しています。
そして、非特異的腰痛は原因不明とされる場合が多いです。
常識くん腰痛の約85%が原因不明になるということですね。
院長はい、厚生労働省のHPの内容だと腰痛の約85%が原因不明
ということだと思います。
院長一方、2012年と2019年に腰痛診療ガイドラインで日本整形外科学会と日本腰痛学会より以下の内容が発表されています。（2022年時点では2019年度版が最新です。）
非特異的腰痛は、前述した明らかな原因のない腰痛を総称する言葉である。画像上の脊椎変性所見は症状と必ずしも一致しないため、一般的には非特異性的腰痛の範疇に入れる場合が多い。下肢症状を伴わない腰痛の場合、その85%では病理解剖学的な診断を正確におこなうことは困難である。腫瘍、感染、外傷による脊椎疾患および神経症状を伴う脊椎疾患を鑑別することが重要である。
（外部リンク：腰痛診療ガイドライン2012（日本整形外科学会／日本腰痛学会）より引用）
『腰痛診療ガイドライン2012』(初版)では、欧米の権威ある雑誌に発表された論文を引用し、”非特異的腰痛が腰痛の85%を占める”と記載した。これは、腰痛の確実な診断と治療法の選択が必ずしも容易ではないことを紹介したものであり、一般国民への教育的効果があった。しかしながらその原著では、機械性腰痛(mechanical low back pain)には腰椎捻挫(あるいは特発性腰痛)70%、椎間板・椎間関節の加齢変化10%などを示して”おそらく85%程度は病理解剖学的診断を正確に行うことが困難”と記載された。その根拠は米国の総合診療医の情報を統合したものであるため、その正確性と詳細は不明であった。一方、近年発表された本邦の整形外科専門医による腰痛の原因を詳細に調査した報告によれば、腰痛の原因の内訳は椎間関節性22%、筋・筋膜性18%、椎間板性13%、狭窄症11%、椎間板ヘルニア7%、 仙腸関節性6%などであった。75%以上で診断が可能であり、診断不明の”非特異的腰痛”は、逆に22%に過ぎなかった”。今後もより高いエビデンス をもった研究が期待される。いずれにせよ「腰痛の85%が非特異的腰痛である」という根拠は再考する必要がある。
（外部リンク：腰痛診療ガイドライン2019（日本整形外科学会／日本腰痛学会）より引用）
常識くん近年では75%以上で診断が可能であるため、非特異的腰痛の原因は、ある程度特定できるということでしょうか？
院長日本整形外科学会と日本腰痛学科では、約75%が診断ができているので、約85%が原因不明ではないと言われていると思います。
それは「ヘルニアや脊柱菅狭窄症などの診断ができている＝原因が特定できた」という考えが根底にあります。
一方、厚生労働省では、約85%が原因不明と言われており、両者で意見が異なります。
常識くんよくわからなくなってきました。結局、何が痛みの原因なのでしょうか？
院長一部のドクターはヘルニアや脊柱菅狭窄症などの診断が、非特異的腰痛（慢性痛）の原因とは考えておりません。
院長医師の診断は、レントゲン、MRI、CTなどで行われております。
そして、レントゲン、MRI、CTで確認が難しいものがあります。
それが何だがわかるでしょうか？
常識くん想像できませんね。
院長色々ありますが、レントゲン、MRI、CTでは筋肉の状態はわかりにくいと言われています。
つまり、原因不明の腰痛の原因は、筋拘縮である可能性があるということです。
また、特異性腰痛と非特異性腰痛の両方とも筋拘縮が原因の可能性があります。
原因不明の痛みでお悩みの方は、ぜひ一度当院の筋肉弛緩療法を受けられてはいかがでしょうか？
改善可否
筋拘縮が原因の慢性痛の場合は、筋肉弛緩療法による改善が可能です。
- 炎症による痛みが強い場合は、2～3日程度様子を見ていただいてからお越しください。
- 疾病、怪我（打撲、骨折）、難病等の痛みについては、治療院をおすすめする場合も御座います。
予約、お問い合わせ
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